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性能試験再開

 投稿者:沢村  投稿日:2009年 1月 5日(月)01時25分5秒
  05日・第8夜・銀色

 今年も雪が深い。大学の近くや寮なら除雪されていて苦にならないけれど、
こんな僻地のアパートだとそれは少しも期待出来ない。借りてきた4WDの後部
座席にトランクを放り込み、私はアパートを見上げる。
「悔しい、かな」
 大学教授のお嬢様となると結構周囲はちやほやしてくれるもので私はそれに
慣れていた。少しは物心ついてからは親の七光りだと気づいて、思春期の頃に
はそれでも人生得した者勝ちだと思う様になって…そして大学で貴柾にあった。
父の研究室に早くから出入りしている貴柾とはすぐに男と女になって、いつか
それなりの関係になれるかもしれないと期待していないと言えば嘘だった。休
みになるとやってくる幼なじみの子はまだまだ小さくて、まぁ、面倒見の悪く
ない男は将来楽でいいなと思っていたけれど。
 結局、私は勝てなかった。
 いつまで経っても私の位置は二番目。あの子が来るとなると簡単に私はお払
い箱になる。――いいやそれは卑怯な例えかもしれない。元から私は貴柾にと
ってセックスフレンドなのだから、大切な妹分を優先するのは当然…でも休暇
は日常があるからこその休暇で、その日常の中ではいつも貴柾は私に優しかっ
た、多分、独占していたと言ってもいいくらいに。とても紳士的に、とても卑
猥に、私は開発されていった。
 そんな扱いをされたら期待しない方がおかしい。
 それでもやっぱり休暇になると私は一人。悔しいから少し…かなり遊びもし
たけれど、でも身体が貴柾を欲しがってしまう。あんなにいやらしくて意地悪
で激しい人は簡単には現われない。そしてたまに遠目に見るたびに、あの小さ
な『葵ちゃん』は大きくなっていき……。

「私、結婚するの」
「……。お幸せに」

 少し驚いた後、貴柾はあっさりと祝福した。少しも残念そうな顔をしないの
が悔しくて思わず頬を叩いた後、ようやく私の気持ちに貴柾は気づいたのかも
しれない。それでも結婚するなともごめんとも言わないのが悔しくて、悔しく
て、アパートを飛び出した。
 でも、幸せにはなれなかった。
 抱かれても少しも嬉しくない。好かれている実感はあってもどうしても身体
が満足しない。演技に騙される主人が馬鹿に思えて、自分が惨めで、貴柾が憎
くて…恋しくて、行き場のない苛立ちが積もっていく。気持ちだけではどうに
もならない、いや、気持ちが本当にそこにあると言い切れない。すべてが嘘の
様で、終には、主人への不満に変わってしまう。いや、そもそも主人が貴柾以
上ならこんなに身体を持て余す事はなかった筈なのに!――それは、一番考え
てはいけない事だと、判っていても止められない。
 一つ真新しい銀色の鍵を失って、一つ古ぼけた銀色の鍵をまた手に入れる。
 理由は言わずにまた貴柾に抱かれる。きっとだらしない女だと思われる…い
いや貴柾はそんな考え方はしないで、ただ自分の調教した女に求められれば抱
くだけ。それでも独占出来るなら構わない。堕ちてる自分に馬鹿みたいに笑い
たくなる。
「貪欲だな、早夜さんは」
 汗を吸った布団の上で仰向けになっている貴柾の上で、私は激しく喘いで叫
びながら腰を激しく振りたくる。まだ剥がしていない蝋が乳房や下腹部やお尻
の穴にたっぷりと残っていて、ようやく許された挿入に気が狂いそうになって
いた。とっても太くて長くて気持ちよくて、子宮口にごりごりと傘が擦れて、
叫ぶ。どうせ誰もいないアパートだし、堪える事なんてもう出来ない。ぐちゃ
ぐちゃと結合部を鳴らせて、騎上位で乱れる私を貴柾が見ている。とても優し
くて、でもいやらしい私を蔑む、発情した牝犬の飼主の目。
 最高で、最低で、セックスしか考えられない。
 でも牝犬だけがどれだけ頑張っても御主人様の責めがないと完璧な絶頂はやっ
てこない。
「誰がこんな女にしたの…意地悪な人。あぁ…ん、焦らさないでぇ……っ」
 快楽に叫びながら訴える。どんな体位で責めてもいい、後背位でも松葉崩し
でも前でも後ろでも何でもいい、バイブレータでもう一方の穴と同時責めでも
いい、いや、それも大好き、とにかく責めて、苛めて、完璧に狂わせて欲しい。
 こうしている時だけは、貴柾は私のもの。
 ――その直後に、廊下で大きな音が鳴って、私は部屋に残された。

 あの子の御機嫌を取る貴柾の姿が見たくなくて職員寮の空き部屋へ逃げる…
そう、私は逃げてしまう。大きくなったあの子を抱いたら貴柾は多分二度と私
を抱かなくなってしまう。醜い嫉妬、あんな小さかった子に、女として負ける
なんてあり得ない。どれだけ貴柾好みの女になる為に自分が努力したか、化粧
も服も会話も知識も料理も何もかも、出会ってからずっと。
 貴柾はいいお兄ちゃんなどではない。あんなに酷い男はいない。お子様が耐
えられる様な男ではない。
 返す予定の古ぼけた銀色の鍵と新しい銀色の鍵を握り締めながら、最後に一
度、アパートを見上げる。
「……。そっちから抱きにきてよね」

FAF200901050100

 ――いやぁ父母は凄い難産すぎて思わず貴柾方面です(汗)。何
が難しいって母親調教物一人称というのは宇野鴻一郎になってし
まう、アレコレソレの世界…いや母親だから恥じらいは大切で!
熟母物がこんなに難しいなんて!てな事でこれは時間かかるぞ…
という事で2日とっくみあった結果、早夜さんに逃げました(苦笑)。
ある意味貴柾モノという事で(汗)。多分謎ベール部分は少しだけ
クリアー出来たかなと。お許しを。

 乱交着物エッチ…実は物凄いハードルが…だって振袖で無頓着
に乱交したら被害でかすぎっ!玲は判ってるし佐々木君も少し判
るけど…他の奴ら平気なのかな?とか考えそうでもう怖くてたま
りません(汗)流石にある程度まで軽く責めた後は長襦袢までスト
リップしてくれないと怖過ぎる(苦笑)だから振袖で最後までは展
開上ありえないのです…けどいいのかなぁ?振袖エッチ希望なん
だよなぁ……苦悩。
 ・萌ちゃん
 ・振袖えっち+ライト責め(ストリップ含むで兼用可能)
 を受けつけしましたぁ。
 お休み入れてしまって本当に申し訳ありませんでした!その分
勝手に性能試験期間延長させていただきます。
 

明けましておめでとうございます

 投稿者:ゆら  投稿日:2009年 1月 4日(日)11時28分13秒
  初投稿します!空中浮遊が好きで、いつも楽しみに読んでます。 先だっての話中で佐々木くんの気持ちを知ってから、空中浮遊は彼の心理が気になって気になってしかたありません。いつから?ゴンドラの前?後?その気持ちは恋なの?おもわず最初から読み返しました。笑
それから玲ちゃんが、たまにはソフトな愛撫でおかしくさせられる機会がないかな〜って妄想をよくするのですが、これはリクエストになりますか?いろんなタイプの快楽を知ってほしいし、彼らにもいろんな楽しみ方・楽しませ方を試してほしい。
携帯からでたどたどしい投稿ですが、ことしも楽しみに通わせていただきます。沢村さん、お身体お大事に頑張ってください!
 

あけましておめでとうございます

 投稿者:みる  投稿日:2009年 1月 3日(土)16時41分10秒
  本年もよろしくおねがいしますm(_ _)m
沢村さんにとってよい一年となりますように。


>響&凪
けして手を離すこともなく、受け入れてくれることもないこの兄を前に
凪はこの先どうするのか、なにを思うのか…あらためてそんなことを考えました。
私が凪だったら、愛するのとまったく同じ分量で恨んでしまいそうです。
いままでの硬質さに祈る切なさが加わって、響兄も男っぷりがあがってますね。
今年は本編で続きを読めますように〜(-人-)

>空中浮遊 その2
男の子の矛盾と理不尽。
でも、普通のこの年頃の男の子とは拘り所がちょっと違うところが彼らしい。
男の子のリビドーって永遠の謎だなぁ…。

もし他になければ、ということで再度リクエストです〜。
大変生殺しな所で止まってしまってる萌ちゃんを是非。
先生が果たしてどこまで耐えられるのか、新春耐久希望でっす(・_・)ノ ←をい
 

新年おめでとうでござります

 投稿者:森里  投稿日:2009年 1月 3日(土)02時53分59秒
  年末より楽しませてもらってますが
やはり一枚噛んでる響くん、高柳くんが個人的には一味違う感じで。
響くん、凪ちゃん。お久しぶり。大晦日…そうか。まだ剣道部に…そうか。色々考えてしまう。
で、庚妹とは。あの兄妹、彩度低いな(笑)。

急がず無理せず慌てず、で
本年もよろしく。
 

すみません試験一時停止です(汗)。

 投稿者:沢村  投稿日:2009年 1月 2日(金)23時34分27秒
編集済
  やはり正月はお年始参りなどで忙殺されてしまいました。
申し訳ありませんが昨日・今日の分は順繰りにさせて下さいm(__)m。
焼肉わんこそば状態で死にそうです…げふっ。
明日には試験再始動予定です。
 

すごいっ!!

 投稿者:かな  投稿日:2009年 1月 2日(金)02時21分15秒
  あけましておめでとうございます!
主人の実家から帰ってきてのぞいてみたら、素敵な年末・年始のプレゼントが。
年明け早々、ドキドキワクワク楽しませていただきました。ありがとうございます♪
どのお話も素敵で、ついつい全作品最初から読み返したくなってしまって徹夜してしまいそう・・・

リクエスト、第七夜の続きの着物乱交エッチをお願いしてもいいでしょうか?
想像するだけでクラクラしています。

今年も沢村さんの書かれる小説、楽しみにしていますのでお体に気をつけてマイペースでがんばってください。
 

ここの更新が

 投稿者:真佐雪  投稿日:2009年 1月 1日(木)23時41分12秒
  私の中で年末年始のトップオブ楽しみです。
どの話も設定が深いので読んでてブレを感じないしどこまでも読みたくなります。
読みたい度合いは神津君が代弁してくれました。<違
「少しも飽きそうにない、逆にのめっていく」のが沢村さんの小説です。溺れて本望です。

リクエストして良いキャラかどうか迷ったのですが
もし良かったら貴柾にーさんか「絶対温度」の両親の話が読みたいです。
どちらも私には謎のベールが厚い面々です。
 

(無題)

 投稿者:風の中  投稿日:2009年 1月 1日(木)22時47分50秒
  明けましておめでとうございます。
なかなか良い感じの二人ですね。この先の二人の関係がどうなるのか気になるところです。
また機会がありましたら、この二人を書いてください。お願いしますm(__)m
年初から楽しませていただき、ありがとうございました。
皆様にとって良い年となりますように。
 

新年最初の性能試験

 投稿者:沢村  投稿日:2009年 1月 1日(木)02時00分2秒
編集済
  2009年元日・第7夜・焚き火

 毎年参拝客数第一位の神社だけあり、もう一時間近く参道を歩いていてもまだ本
殿の近くにたどり着かない強烈な人ごみの中、玉砂利を踏みしめる音が鳴り響く。
 遊撃車の警備やサーチライトで照らされる初詣など滅多にない経験らしく、振袖
姿の槙原は百五十センチしかない身長で人ごみに埋もれながら懸命に背伸びをして
見回そうとするが、人の肩しか見えないのは誰の目にも明らかだった。
「……。肩車してやろうか?」
 冗談半分で言う須藤の言葉に槙原は大きく首を振る。どう見ても中学生以下にし
か見えない小柄な身体だから須藤が背負うのは簡単だろうが、流石に振袖姿で背負
うのは問題があるだろう。
「――そう言えばさ、この前みた動画で初詣の参拝列の外れでやっちゃうのがあっ
た」
 唐突に言い出す田中に思い切り頭を殴りたくなるがそこは抑える。俺もその動画
は見たが、残念ながら五人では人垣を作るのは叶わないし、大規模に警官が導入さ
れているこの神宮のどこで…とそこまで考えて、自分が結構乗り気なのが判りみっ
ともなさに一人肩を竦める。乱交好きの上に野外プレイ好きとなると重症過ぎる。
「とりあえずはぐれたら先刻の休憩所で集合な」
 その会話の十分後、まさに槙原がはぐれるとは誰も考えていなかった。

 深夜の二年参りに来るとなると大抵が成人で、中学生程度の小柄な槙原が一度は
ぐれるとその姿を見つけるのは一苦労だった。本殿へ向かう人の流れが門の手前で
分裂して慌てて探してみようとしても、一時間近く牛歩状態だった参拝客は余計な
動きを封じる殺気を感じそうな寿司詰め状態で身動きがロクにとれない。
 目印になりそうな長身の須藤達にはそのまま進む様に言い、じりじりと列の外側
に出た俺は、人の列から離れて不安そうに立ち尽くしている槙原をようやく見つけ
た。
「……。馬鹿だな、お前」
 今にも泣き出しそうな不安げな顔をしていた槙原が俺の姿を認めた瞬間、泣き顔
とも駄々ともとれない表情で小走りにやってくるのを見て呟いてしまう。まるで迷
子の幼稚園児が親を見つけた時の無条件な安堵と信頼と甘えが弾けた様な風情が、
年齢不相応に可愛らしく、そして小柄過ぎる身体と童顔に相応しくて、暴力的なま
でに可愛らしい。――顔立ちを含め可愛い奴だとは思っているが、何ともロリコン
になった気持ちになる程に、可愛らしい。
「ご、ごめんなさい、人にぶつかっちゃって、謝っていたら皆見えなくなっちゃっ
て、休憩所行きたいけれど方向判らなくて、ごめんなさい」
 懸命に説明しようとする槙原のさらさらな髪をとりあえず撫で、俺は槙原の手首
を掴む。
「須藤達は先に行ったから、とりあえず参拝済ませて休憩所に行くか」
「え……、え、あ、はい」
 境内は更に警備が増え人海戦術の交通整理で動くマスゲームさながらの光景になっ
ていた。今度槙原を見失うともう見つけられる自信がなく、そのまま歩き出す俺の
頭の中がやや消化不良な感覚に捕われる。槙原が可愛い。振袖を着て来たのは今日
はセックスなしのつもりなのだろうな。でも着物姿を結構強引に抱いてみたい。着
付けの自信がない。キスをしたい。少し、いや、かなり、抱きたい。しかも、屋外
で。出来れば、今すぐに。
 煩悩を祓う筈の賽銭や祈願の初詣で何を考えているのかと何度も深呼吸をするも
のの、一度湧いた性的欲求はかなり振り払い難い。
 ちらりと横を見ると、俺が握っている手首を真っ赤な顔をして槙原が見ている。
 好かれていると感じると嬉しくはあるが、同時にその気持ちをどう扱っていいの
か判らなくて避けたくなる。でも、可愛いと思うのもまた事実だった。この感情は
恋愛とは少し違う気がして、やや燻る。
「寒いだろう」
「え?あ、えーっと……平気。振袖って結構暖かくて、足と指は少し冷たいけれど
それ以外は大丈夫」
 確かにファーで隠れた首や厚手の振袖は暖かいのかもしれない、が、足と聞くと
槙原の身体を知っている身として生々しくあの華奢な足を思い出してしまう。まず
い感覚。足首を掴みたい。振袖の下はノーパンと聞くがそれを確かめてみたい。無
理矢理はだけさせて犯したいお姫様ごっこの欲求。半年抱き続けているのに少しも
飽きそうにない、逆にのめっていく。槙原を抱くのが当然になっている。
「……。そう言えば、着付けは美容院でやって貰ったのか?大晦日でも営業してる
のか?」
「それは大丈夫。お母さんがお花の先生だから昔から着物の着つけは教わっているの。
……。あんまり上手じゃないかもしれなくて、変だったらごめんなさい」
「……。それなら、OKか」
 びくりと槙原の手首が震えた。加速する衝動。する前から反応が可愛くて仕方な
い。だが男に自分で着付けが出来ると言うのは許可だと考えるべきだろう。我なが
ら自分に都合よく考えてしまうし、それに応じる槙原が可愛くて、でもどこか苛立
たしい。
 参拝を済ませているのに、少しも煩悩が祓えなかった。

 休憩所の一画にある焚き火の前で甘酒を飲んでいる須藤達と合流し、屋台街と化
している休憩所をそぞろ歩きながら、俺は少し手持ち無沙汰を感じていた。
 酒の取り扱いもある休憩所は結構出来上がっている風情の大人も多く、槙原を五
人で囲みつつ動いているのもあって、もう手首を掴んでおく必要はない。ほんの一
口だけ甘酒を飲んだだけでほんのりと頬を染めている安上がりな槙原は、見ている
と本当に無防備で心配になる。
 これから電車に乗り須藤のアパートで一休みする予定になっている…つまりはそ
ういう事なのだが、着物姿のまま皆で目茶苦茶に出来るのが楽しみで仕方ない反面、
やや物足りない。
 先刻まで掴んでいた華奢すぎる手首の感触が、まだ残っている。
 まるで先刻まであたっていた焚き木の熱の様な、消えそうで消えない名残。

FAF200901010133

 新年あけましておめでとうございます!
 昨年中はあまり更新もなくお越し頂いた皆様に失礼な状態で申し訳
ありませんでした。今年は何とか無事に更新出来たらなと考えており
ます。よろしければまだお付き合いくださいませ。
 今回は大晦日と元旦で少し対比的展開。やっぱりエロなし(汗)。
 大晦日と元旦だけの冬休みですが今日はのんびりするぞぉ♪
 ――ってな事でもしリクエストがあったらよろしく御願いします(汗)。
 

純粋

 投稿者:海月  投稿日:2009年 1月 1日(木)01時42分22秒
  あけましておめでとうございます。
今年もおじゃまさせていただきます。

協奏曲の響の話、ありがとうございます。
歪んでいるようで、その実はすごく純粋な2人だったのかと思いました。
2008年の最後に読めて良かったです。
神津君のお話も楽しみにしています。
 

以上は、新着順81番目から90番目までの記事です。 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  |  《前のページ |  次のページ》 
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